ATOAKIの企画イラストを制作いたしました

今回は当サイトのPRを兼ねたオリジナルの企画イラストと作画動画を載せることにしました。

概要

今回は今後の活動にあたり、私自身が以下3点の内容を込めた企画から考え制作をいたしました

1　現時点での全力絵の確認

2023年の現時点までで独学で得た成果を出す意味合いで何をどれだけ描けるのかという事の証明とPRを行う為の意味合いがひとつ目。

人物は若い男性、女性、少女、おじさんとそれぞれデッサン、描き分け、背景、動物、構図、絵の意図、線画、着彩とそれぞれの工程において全力で制作しました。

2　私自身の透明性を開示

近年、世間では絵を描く職業において一部では画像生成AIの使用やトレパクなどで度々騒がれている風潮もあることから依頼者側がクリエイターに依頼する際に気を遣う部分でもあります。

そのためご依頼者に対し透明性を示す意味で私自身の作画動画を載せることにしました。

当サイト内トップページのサイドバーとTwitter、Instagramにいつでも見れるように作画動画を設けますのでご覧頂けると幸いです。

また、長らく放置していたTwitterにて、ラフシルエットの段階から下絵、背景線画、色塗り、仕上げまでの各工程を進捗としてツイートをおりました。

3　想定する案件に沿った内容

同時に今回の企画は「若干予算に余裕がありそれなりのクオリティのものを必要とするプロジェクト」を想定して制作もしております。

制作データ

制作手法/資料

企画が固まったので次に制作に入ります。

基本的には私の頭の中のイメージをラフに起こしてみることから始め、イメージで足りない部分は資料を参照しながらの制作となります。

この絵の作画面では絵の中に写真の使用（写真加工）、画像生成ＡＩ、デッサン人形や絵の下敷き、３Ｄソフトの補助等は使用しておらず全て私の手描きによるものです（フリー素材を使用した部分はブロックの柄のみ）

上記の内、写真加工やデッサン人形、３Ｄソフトの補助などは効率を考えると使用したほうが良かったのですが、今回の企画の中に透明性を高める意味合いもありましたので手描きのみにこだわりました。

制作動画をご確認頂けると幸いです（今後YouTube等で長尺の動画を上げる可能性有）

資料について

主に背景などのイメージの助けとなるリファレンスは商用フリー素材からアイデアを頂きます。

制作日数について

まず企画から考えて次にキャラクターデザインを2体分デザイン、次に背景イラスト一枚とキャラ2体のデッサン、全体のフルカラー仕上げまで、企画からの全ての工程を含め途中他の事もしていたのでかかった日数は20日間程でした。

作画面で３Ｄソフトなどの制作を補助するツールを使用すればもう少し早かったかなと思います。

工夫した点

企画の中の「現時点での全力絵の確認」のため、「メインの人物が二人いる場合の全体の絵の印象」と、「二人がいない場合の背景イラストの印象」とそれぞれ異なるものをひとつの作品に表現しようと試みました（人物と背景それぞれを効率的に描写するため）

イラストの意図

美術史においてリンゴは何度も絵の中に登場し、知恵の象徴や生命を意味するものと解釈されてきました。

今回はルーカス・クラナッハ作「林檎の木の下の聖母子」にインスピレーションを得て、私の絵柄で現代風に置き換えて制作しております。

上記のリンゴの木の意味は「将来の救世主としての宿命」と解釈されている所もあるのでそれを食べている主人公を表現。

他にも意味合い的に、影からこちらを見ている白猫、ストリートオルガンに住んでいる妖精たち、ヒロインが持つオレンジ、メインの二人がいない背景のおじいさんと少女、主人公の男性はそのリンゴを食べて良かったのか否かなど、鑑賞者がそれぞれ独自の解釈で楽しめる構造を考えました。

人物のデザインについて

メインの男女は私のオリジナル漫画「ナイトメァ（仮）」の登場人物なので自分の漫画で動かすことを前提にデザインを考えていました。

そのためあまり複雑な衣装にすると漫画で動かすのが大変なために丁度良いであろうバランスを模索しました。

サンプルの一部/制作時の画像

上記は下描きに陰影をラフに塗ったものです。

私の場合はこの工程から先は「線と影を混ぜた厚塗り」に行くもよし、「線を整えた線画塗り」に行くもよしとどちらでも対応できる工程で作業しております（通常は私自身が漫画を描くので、線に慣れた線画塗りを選択しております）

上記のラフイメージの雰囲気も独特なのでこの段階で使える媒体等あればご連絡お待ちしております。

上記は線画です。それぞれメインキャラ二人がいる場合といない場合の世界観を表現しております。

線画のみのご依頼も歓迎しております。

上記は線画に陰影をつけたものになります（ベタは無し）

この段階の雰囲気も個人的に好きなのでこのようなご依頼もあると嬉しいです。

上記は人物のシルエットに光が当たる描写です。

これはこれでオシャレな雰囲気で、業界によっては需要があるかもです。

このようなご依頼もあると嬉しいです。

上記は完成までの途中段階ですが線画に色を塗るアニメ塗り風テイストです。

私は漫画の場合は報酬＆効率を考えこの段階、アニメ塗り風で仕上げることが多いです。

たまに「漫画で全力イラスト並みのクオリティで描いてほしい」といったお話を頂く事があるのですが、漫画でそれを行うとページ数的に高額になってしまいますのでご了承願います。

上記は背景完成までの途中段階ですが、この段階での色合いが個人的には好きです。

こういった雰囲気に合う媒体もありそうですね。

まとめ

今回制作したキャラクターはオリジナルのダークファンタジー漫画の主人公（メァ　仮）とヒロイン（リプリー　仮）なのでいつか描きたいと考えています（このシーンは「そうあってほしいなと思う場面」を描いており、本編はややダークな雰囲気）

今回は企画から制作、記事を書いてPRまで意図を持って全力で描いたのでかなり大変でしたが、それぞれの工程での改善点もいくつか見出す事ができました。

その点を勉強して次回に生かしたいと思います。