仲介サービスを経由せずに漫画家やイラストレーターといったクリエイター個人に直接依頼するのは怖い、不安と感じる方もいらっしゃいます。
そういった不安を払拭するためにクラウドソーシングを利用している方も多いかと思います。
しかしクリエイターにとってはどうなのでしょうか?
ぶっちゃけ先に結論を語りますが、きちんと信用出来るクリエイターであれば双方にとっても直接依頼したほうが断然良いです!詳しく見ていきましょう。
他サービスを経由するデメリット
クラウドソーシング経由のデメリット
まず、クリエイターはランサーズやクラウドワークス、ココナラといったクラウドソーシング経由だと手数料を20~30%程度も引かれてしまいます。
また、漫画の制作を一手に担う企業サービスも同様に漫画家は手数料を引かれてしまいます。
元々これは制作者と依頼者双方にとって安全にプロジェクトを進行させる為のシステム手数料や仲介手数料です。
しかし、一見間に人が入ることで安心かと思っていましたが、私の経験では金銭の預かり以外の問題ではいざ何か双方でトラブルが発生しても親身になってまで相談にのってくれたりはしないので高い手数料に見合うだけのサポートは得られません。
加えてクラウドソーシングではクリエイターの連絡先を自身のプロフィールに記載することや、連絡先を交換する目的での外部でのやり取りを禁止している場合が多いです。
クラウドソーシング内での仕事のチャンスに恵まれる事には感謝しつつも、クリエイター側はその規約があるために露出のチャンスを制限されています。
漫画やイラスト制作を専門に担う会社経由のデメリット
広告漫画やイラストを専門に請け負う企業での依頼となると間に仲介役が入るのですが、それは制作のエキスパートではない営業経験のみを武器に行う人のケースが多いです。
それ故どうしても3者間による制作時の意志の伝達不足から生じるケアレスミスが発生する確率が上がってしまいます。
更に「漫画家自身の制作実績」を個人で外部に公開できないように制限するケースがある等(自社の中で公開したいので)やはりそこでもクリエイターは搾取され苦い想いをしています。
私も苦い想いをした中の一人で、先方に了解の元、制作実績を掲載していたらやはりNGだと言われた過去があるのでそれに従い掲載を止めたのですが、その後は担当から仕事を一切いただけなくなりました。
つまりは仲介役に気に入られないと継続して仕事を紹介していただけないので登録した漫画家やイラストレーターは基本的には弱い立場です。
案件の内容に対し漫画家の方から何かアイデアが浮かんでも仲介側が漫画家からのアドバイスは不要としている場合もあるのでクライアントに対し、より良い制作物を納品する可能性を下げてしまいます。
しかし食べていかなければならないのでそのデメリットを受け入れて登録、活動しているクリエイターが多いのが現状です。
さらに上記サービスの利用手数料を引かれるのでクリエイターにとっては大きな負担になります。
最高のパフォーマンスを発揮してもらう
以上の事から、クリエイターが最高のパフォーマンスを発揮し、本当にクライアントが望んでいる良い制作物を納品するためにはどうしたらよいでしょうか。
クリエイターを探す領域を広げてみる
クリエイターを探す際には大体以下の方法があります。
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タノムノやTwitterやpixiv、TINAMI等で検索する
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Google検索で漫画家やイラストレーターを探す
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クラウドソーシング内で検索する
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売り込みや名刺交換のあった中から探す
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漫画やイラスト制作を専門に請け負う企業から探す
どの検索でもそうですが大抵その検索内の人気のある人が上位に出てきます。
しかしその人の作品が人気だとしても御社にマッチしたものかどうかを冷静に判断する必要があるので、多少時間はかかってもざっと後ろのほうのページまで見て回るようにすると良いです。
なぜなら、検索のうしろのほうにはまだ登録したての実力のある人がいたり、本来もっと日の目を浴びるべき才能のあるクリエイターもいますので御社とマッチする方向性であればどんどん声をかけてあげてほしいです。
特にGoogle検索では漫画イラストを請け負う企業サイトが上位に来ますが、個人でホームページを作り運営している漫画家やイラストレーターもいますので忘れずに見に行く事をおススメします。
依頼時に最も不安を感じるケース
検索を広げてみてようやく案件に合ったクリエイターを見つけたとしても、クライアント側が依頼時に不安を感じるケースがあります。
「一定の画力があるか」「その人にしか描けない個性があるか」「絵柄が案件に沿ったものか」「クライアントの要望をくみ取る力があるか」など色々な要素があるかと思います。
その中で最も不安なことは記載されているクリエイターの連絡先がGoogleやYahoo!などのフリーメールのみの場合、初めて見る依頼者側にとっては「円滑なコミュニケーションが出来るのか」「音信不通にならないか」「責任を持って納品されるのか」といったことだと思います。
実際その不安が的中しプロジェクトが途中終了になったケースも起きています。
フリーアドレスのみで雑多に作品を投稿、他にポートフォリオのようなものすらないクリエイターって依頼者側から見るとわりと不安な事はご承知の通りですよね。
クライアント側が真摯な対応をしている限りは責任を持って最後まで納品してもらわないと困ってしまいますので選ぶ側も慎重にならざるを得ません。
私も昔、ジャンル違いの絵を依頼しようと思ったことがありイラストレーターを探した経験がありますが、Twitterで絵を投稿していてフリーメールのみを掲載されている方は絵が好みだったとしてもいろいろと上記にあるような不安を感じてしまったので、他にもっと安心できそうな方を探しました。
直接依頼は信用が第一!
とにかく信用が第一!リモートワーク全盛の時代だからこそ本当にそう感じます。
個人的な見解ではありますが安心面においては開業届を提出し自分でWordpress等で作成したホームページを運営し適度に更新も行っているようなクリエイターは、私の見る限りでは総合的な実力のある方である場合が多く、「フリーメールのみ」「クラウドソーシング」「漫画イラストを請け負う企業に登録中のクリエイター」のどれよりも円滑なコミュニケーションや質の高い制作物を創造、納品できることが比較的多いかなという印象です。
上記のサービス利用によるデメリットから、実力のあるクリエイターはさっさとそういったサービスの利用からは離れ自分のホームを持ち、自分で発信して活動しているような印象です。
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直接依頼のメリット
「自分でWordpressを勉強してサーバーを借りて独自ドメイン取得してどういった傾向のサイトにするか思案してサイトデザインをして自分のポートフォリオを自分のサイトでアピールして適度に記事の更新~・・・」など結構大変な事まで一人で行っているクリエイターは実は様々な面で安心できる要素があります。
- Googleの規約に従いサイト運営をしているので特に著作権については人一倍慎重
- 発信者側としての責任感も増すので案件を途中で放棄したりはしません
- その経験や知識から制作時に様々な面からアドバイスも行えます
- ケアレスミスの確率も下がります
- 自分の腕に自信がある場合が多いので品質面でも安心
- 直接のやりとりがメインなので連絡がスムーズ=時短に繋がる
なので制作料金もそれに見合う場合がありますが、品質の面と信頼の面で心配する事にはならないはずです。
「今後もクリエイターと信用、信頼を築いていきたい!」とお考えの依頼者の方々はぜひそういったホームページを運営しているクリエイターに相談してみる事をお勧めします。
依頼者側にとっては制作費とは別に手数料を別途振り込む手間も無くなりますのでご予算、時間的にも助かるケースもあるかと思います。
もちろん手数料分も直接クリエイターに還元することも出来るので、制作者にきちんといきわたってほしいと願う人にとってもありがたいことです。
お互いにWIN-WINの関係ですね。